一言で「金明竹」を解説すると…
与太郎が言葉の行き違いで次々と失敗し、商人との早口のやり取りでさらに混乱を招く噺。
主な登場人物
おじさんの店で手伝いをしている与太郎です!
うまくできない与太郎に助言をするおじさんです・・・
店に口上を言いに来た上方なまりの商人や!
与太郎と一緒に商人の口上を聞いたばあさんです・・・
詳細なあらすじ
与太郎はおじさんの店で手伝いをしているが、問題を引き起こす。突然の雨で見知らぬ男が雨宿りに店に来ると、与太郎は「傘なら貸せる」とおじさんの新品の傘を貸してしまう。おじさんは「傘は使い尽くしてバラバラになっているから、焚き付けにするために断るべきだった」と叱る。
次に近江屋が「ネズミが出るので猫を貸してほしい」と頼むと、与太郎は「猫は使い尽くしてバラバラになって…」と返してしまい、近江屋の人は困惑して帰る。おじさんは「猫なら『さかりがついて戻ってこない』と言うべきだった」と教える。
次に讃岐屋の番頭が「おじさんに目利きを頼みたい」と来るが、与太郎はまた猫の話を使い、『旦那はさかりがついて戻ってこない』と言うと番頭は驚いて帰ってしまう。おじさんは噂が広がるのを心配し、近所を回りに出かける。
その後、上方なまりの商人が店に来て、与太郎に「古池や蛙飛び込む水の音」という句を含む商品の説明を早口でまくしたてる。与太郎は面白がって「もう一度言ってみろ」と繰り返し話させ、商人は疲れて店を去る。
おじさんが戻り、与太郎に「誰が来たんだ?」と聞くが、与太郎とおばさんは、早口でまくしたてられた話が理解できず、うまく説明できない。
おじさん「どこか一カ所でも覚えていることはねぇのかい?」
おばさん「思い出しました!古池に飛び込んだ」
おじさん「弥市が古池に飛び込んだ!?あいつには道具七品を買うために手金を打ってあったんだが、それを買ってかい?」
※上方の商人の説明の中に弥市という人物が出てくる
おばさん「いいえ、買わず(蛙)でございました」
金明竹を聞くなら
金明竹を聞くなら「古今亭志ん生」
古今亭志ん生の「金明竹」は、商人との早口のやり取りを巧みに描き、与太郎の間の抜けた反応とテンポ良い展開が魅力の噺である。志ん生の独特な語り口が、物語に深みと笑いをもたらし、聞き手を引き込む一席である。
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