落語【風呂敷】のあらすじを優しく解説! 

落語 あらすじ

一言で「風呂敷」を解説すると…

ハナシカ
ハナシカ

色男と世間話をしている間に、疑り深い亭主が帰ってきて色男を逃がす算段をつける噺。

主な登場人物

お崎
お崎

嫉妬深い夫を持つ女房です!

政五郎
政五郎

お崎から相談を受けた兄さんです!

嫉妬深くて粗暴な性格の熊五郎です!

風呂敷の詳細なあらすじ

お崎は、夫の熊五郎が帰ってくるのを待ちながら、幼なじみの半七と長屋で話をしていた。

そこに、熊五郎が「今帰ったぞ」と大きな声で戸を叩きながら帰宅する。熊五郎は嫉妬深くて粗暴な性格だったため、お崎は熊五郎が半七を見たら、不倫と勘違いして怒り狂うだろうと恐れた。

そんな危機を感じたお崎は、とっさに半七を押し入れに隠す。

熊五郎は酔っぱらって帰ってきて、そのまま押し入れの前で寝込んでしまう。お崎は熊五郎が眠った隙に半七を逃がそうと考えたが、熊五郎が押し入れの前に寝てしまったため、どうにもならず困り果ててしまう。

お崎は急いで鳶頭の政五郎に相談しに行く。お崎は事情を説明し、政五郎に助けを求める。

政五郎は隣の家から風呂敷を借りてきて、お崎を外出させ、熊五郎を揺り起こすことにする。政五郎は熊五郎に「お崎は買い物に行ったよ」と告げた後、「面白い話があるんだ」と話し始める。

その話は、友人の家での出来事という形で、実は熊五郎自身が今まさに経験している状況をそっくりそのまま語るというものだった。

政五郎が「亭主が不意に帰ってきて、カミさんが幼なじみの男を押し入れに隠したんだ」と話すと、熊五郎は「そりゃ悪い女だ!俺なら張り倒してやる!」と興奮する。

政五郎は「その状況をどうやって解決したか教えてやろう」と言いながら、風呂敷を熊五郎の顔に巻きつけ、「こうやって亭主の顔を隠して、そいつを逃がしたんだ」と説明する。

そのとき、政五郎が実際に戸を開けると、押し入れに隠れていた半七が転がり出てきた。政五郎は目で「早く逃げろ」と合図し、半七はそっと逃げ出す。

熊五郎が気づかないうちに、政五郎は熊五郎の顔に巻いていた風呂敷を外し、話を終える。

熊五郎が一言「それぐらいのことで隠れてた男を逃がされるような、亭主のつらが見てみたい!」

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