一言で「平林」を解説すると…
ハナシカ
平林という人の所へお使いを頼まれた定吉が、平林の漢字が読めず苦戦する噺。
主な登場人物
旦那
定吉に使いを頼んだ旦那です!
定吉
平林さんの所にお使いを頼まれた定吉です!
平林の詳細なあらすじ
ある商家の旦那が、丁稚の定吉に隣町の平林さんに手紙を届けて、返事を持ち帰るように頼む。定吉は宛名の「平林」を忘れないように「ヒラバヤシ」と唱えながら目的地に向かうが、途中でうっかり忘れてしまう。
困った定吉は、通りがかった大人に宛名を見せて読み方を尋ねる。
だが、その大人もよく知らず「タイラバヤシ」と教える。定吉は疑問に思いつつも「タイラバヤシ」と唱えながら進むが、別の人に尋ねると今度は「ヒラリン」と言われる。その後も、「イチハチジュウノモクモク」や「ヒトツトヤッツデトッキッキ」など、次々に違う読み方を教えられる。
定吉は途方に暮れ、すべての読み方をリズムに乗せて歌いながら歩くことにする。その姿が周囲の注目を集め、ついには知り合いの職人が駆け寄り、事情を尋ねる。泣きながら訳を話す定吉に、職人が手紙を誰に届けるのかを問うと、名前が混ざった定吉が一言。
「ヒラバヤシさんのところです・・・」
サゲには多くの種類があり、例えば以下のものがある。
- 定吉の知り合いが「ヒラバヤシ」だと正しい読み方を教えるが、定吉が間違っていると否定するもの。
- 衆人に「気違いじゃないか?」と言われ、「いえ、名違いです」
- 衆人に「新しい祭囃子か?」と言われ、「いえ、ヒラバヤシです」
- 平林本人が現れ、名乗った上で誰を探しているのかと聞かれて、定吉は「惜しい。似ているけど違う人」
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