落語【田能久】のあらすじを優しく解説!

落語 あらすじ

一言で「田能久」を解説すると…

ハナシカ
ハナシカ

芝居好きの男が、うわばみに捕まって狸の芝居を打つ噺。

主な登場人物

久兵衛
久兵衛

芝居好きの久兵衛(田能久)です!

うわばみ
うわばみ

老人に化けた、うわばみ(大蛇の化身)じゃ!

田能久の詳細なあらすじ

阿波国田能村の百姓、久兵衛(田能久)は芝居好きで、一座を組んで興行していた。

ある日、母の急病を知り、伊予国宇和島から田能村へ急いで戻る途中、法華津峠を越え、雨が激しく降り出し、鳥坂峠で木こり小屋に泊まる。

夜中に白衣白髪の老人(実は大蛇の化身)が現れ、人間を喰おうとする。田能久は狸寝入りを試みるが見破られ、自分が狸だと嘘をついて逃れようとする。

田能久が芝居の道具で様々に化けると、大蛇は感心し、気を許して、「これから親類付き合いをしていきたいから、まずは自分の怖いものを教え合おう」と提案する。

大蛇から怖いものを聞かれた田能久は「お金が怖い」と教えた。お金があることで人が争ったりするのは見たくないという理由だ。

これを聞いた大蛇も、自分の弱点が煙草のヤニと柿渋であることを教えてしまう。

翌朝、田能久は村人に大蛇の話をし、村人たちは大蛇を倒すために煙草のヤニと柿渋を使い、大蛇を谷底へ追い落とす。

田能久は無事に村に戻り、母の看病で元気にさせた。その夜、布団に入ると、血まみれの老人(大蛇)が現れ、「俺の弱点を喋ったな」と言って大きな箱を放り込み、消えていった。

田能久が箱を開けると、中には小判が一万両入っていた。

田能久を聞くなら

田能久を聞くなら「立川談志」

立川談志の「田能久」は、知恵者が織り成す一風変わった物語です。田能久の計略が、談志の鋭い語りで見事に描かれ、笑いと共に深い洞察を提供します。ユーモアと皮肉が交錯する、聴き応えのある一席です。

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