落語【看板のピン】のあらすじを優しく解説!

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一言で「看板のピン」を解説すると・・・

ハナシカ
ハナシカ

老親分の博打の技に感心した若者が真似をするも、失敗してしまう噺。

主な登場人物

留公
留公

老親分の博打の業に歓心して真似をした留公です!

老親分
老親分

若者たちに博打の何たるかを教えた隠居の老親分じゃ・・・

詳細なあらすじ

若者たちがサイコロ博打の「チョボイチ」を開帳しているが、胴元が損をし、儲けた者が先に帰ってしまい、場の雰囲気が盛り上がらない。そこで、今は隠居している老親分に胴を取ってもらい、場を景気づけてほしいと頼む。

老親分は「四十二の時に博打をやめたが、お前たち相手なら赤子の手をひねるようなものだ」と豪語し、サイコロを壺皿に入れて振り、畳の上に伏せた。しかし、サイコロが飛び出して「一の目(ピン)」が出ているにもかかわらず、老親分は気づかない様子で「さあ、張ってみろ」と煙草をふかし始める。これを見た賭場の連中は、サイコロがこぼれていることを指摘せず、老親分がもうろくしたと判断し、一(ピン)に全員が張る。有り金すべてを賭け、さらには借金までして張る者も現れる。

全員が張り終えると、老親分は「勝負は壺皿の中だ」と言い、飛び出したサイコロの一を看板扱いで片付け、「俺が見るところ、中は三だ」と宣言し、壺皿を開ける。壺皿の中には本当に三が出ており、賭場の連中は唖然とする。全員がすっからかんになってしまったが、老親分は「博打というものは場を朽ちらせるものだ。これに懲りたら博打はやめろ」と格好良く言い、賭け金を全て返して立ち去る。

しかし、懲りるどころか、若者の一人・留公は同じ手で儲けようと考え、別の賭場に向かう。留公は「俺は、四十二の時に博打をやめた」と嘘をつくが、仲間から「お前はまだ二十六じゃないか」と突っ込まれる。それでも無理やり胴を取り、わざとサイコロをこぼして一の目を出す。

留公は「みんな一に張ったな。看板のピンはしまっておいて、俺が見るところ、中は三だ」と偉そうに言い、壺皿を開ける。しかし、中にも一の目(ピン)が出ており、

留公「…あぁっ、中もピンだ」

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