一言で「狸賽」を解説すると・・・
ハナシカ
助けた子狸がサイコロに化けて博打で連勝するが、最後に子狸が神様に化けて勝負を台無しにする噺。
主な登場人物
八公
狸の恩返しを受けた八公です
たぬき
八公に助けられた、たぬきです!
狸賽の詳細なあらすじ
昼間、荒寺の境内で悪ガキたちにいじめられていた子狸を助けた八公の家に、恩返しとして子狸がやって来る。子狸は「恩を知らないやつは人間と同じ」と言われ、両親に感謝を伝えるため、しばらく八公の家に置いてほしいと頼む。子狸は掃除や洗濯、炊事を手伝い、まめに働き始める。金のない八公の家では、子狸が葉っぱをお札に変えて買い物をしてくるため、飯時には豪華なおかずが並び、小銭もどんどん増える。
八公はさらに子狸にサイコロに化けるよう頼む。サイコロの裏表の目について教えながら、子狸に変身させるが、最初は一ばかりが出てしまう。子狸は「一が一番簡単で、逆立ちして尻の穴を見せればいいだけ」と説明するが、八公は他の目も出せるようにするよう指示する。そして、子狸を懐に入れ、八公は賭場に乗り込む。
八公は「ちょぼ一」という壷にサイコロを一つ入れて目を当てる博打に参加し、子狸に一を出させて見事に的中。次に二を出させる際も成功し、八公は次々と目を当てて大儲けする。連勝続きに賭場の連中は驚き、「目を読むな、黙って勝負しろ」と八公に言う。八公は目を読むのをやめ、今度は「加賀様、天神様、梅鉢、梅鉢」と神様にまつわる冗談を言いながら勝負に挑む。
壷を開けると、子狸はサイコロではなく、冠をかぶり、笏を持った神様の姿に化けていた。
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