落語【桃太郎】のあらすじを優しく解説!

落語 あらすじ

一言で「桃太郎」を解説すると…

ハナシカ
ハナシカ

ひねくれた子どもが桃太郎のストーリーを改変する噺。

主な登場人物

父

桃太郎の話を聞かせようと思い、出鼻をくじかれた父親です!

金坊
金坊

父の話す桃太郎に納得がいかない金坊です!

桃太郎の詳細なあらすじ

昔の子どもは天真爛漫で素直だった。枕元でお伽話を話してやると、おとなしく聞いてすぐに眠ってしまうもんで、「子どもなんて罪がないもんだ」と思ったものだ。

ところが今の子どもはそうはいかない。「昔々、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました・・・」と始めると、「昔々っていつのこと?年号は?ある所ってどこ?なんでお爺さんとお婆さんなの?お爺さんの名前は?」なんて話の腰を折られ、眠るどころじゃない。

「お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に。桃が流れてきて、桃の中から生まれた桃太郎が犬と猿と雉を連れて、きび団子を持って鬼ヶ島に行って鬼退治した。鬼がさらった宝物を持ち帰り、お爺さんやお婆さんに孝行をした」と話しても、子どもはすっかり馬鹿にして「アホなことばっかり言うな。眠くなるどころか目が冴えてきた」としらけた顔をする。

さて今度は子どもが父親に話を聞かせる番。

「昔々、ある所」って時代や場所を特定しないのは、いつでもどこでも誰にでも通じる話にするため。

お爺さんお婆さんは年寄りと子どもがなじみ深いからで、実は「父」と「母」を指してるんだ。

「父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深し」ってことで、洗濯は海じゃなくて川で行うんだ。

桃から生まれたのは「神様から授かった子」だから、鬼退治に行けるんだ。

お供の動物も意味がある。犬は仁義に厚く、猿は智恵があって、雉は勇気がある。つまり「仁・智・勇」の三徳を備えた友達を持てって教え。

きび団子は決して美味しいものじゃなく、質素倹約を守り、厳しい世間の荒波に揉まれてよく働けってこと。

そうすれば信用がつき、地位・名誉・財産という「宝物」を手に入れることができる。そして、「親に孝行し、身を上げ、名を上げ、家の名を上げてなお励め」っていう教えだ。

子どもがこんな話を父親に聞かせると、父親はすやすやと眠ってしまった。

子ども「今の大人なんて罪がないもんだ」

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