一言で「厩火事」を解説すると…
ハナシカ
亭主との愛を確かめるために、2つの選択肢を迫る女房の噺。
主な登場人物
お崎
亭主との愛を確かめるために仲人に相談した女房です
旦那
お崎と亭主の仲人を務めたもんです
亭主
仕事もせずに遊んでばかりの亭主です
厩火事の詳細なあらすじ
髪結いで生計を立てているお崎が、亭主と別れたいと仲人の家を訪れる。
仲人も、亭主が遊んでばかりで女房に働かせているのは良くないと別れを勧めるが、お崎は逆に亭主を擁護し始め、仲人を驚かせる。
そこで仲人は、お崎に二つの話を聞かせる。
まず、孔子が火事で大事な白馬を失ったときに、家族や弟子の安否を心配し、白馬のことには触れなかったという話。次に、麹町の旦那が、妻が瀬戸物を運んでいて転んだときに、瀬戸物のことだけを心配し、妻の怪我には無関心だったため、最終的に離婚に至ったという話だ。
仲人は、お崎の亭主が瀬戸物に夢中だと聞き、彼が本当にお崎を大事にしているか試すために、瀬戸物を割ってみろと提案する。
もし亭主がお崎の体を心配すれば良し、瀬戸物のことばかり気にするなら別れた方がいいというのだ。
お崎が家に帰り、瀬戸物をわざと割ると、亭主はお崎の体を心配し、瀬戸物のことは一切気にしない。
これに感激したお崎は、亭主が本当に自分を大切に思っていることに気付き、喜びの涙を流す。
お崎「嬉しいねぇ・・・そんなにあたしの体が大事かい?」
亭主「あたりめぇだ!お前が怪我したら、明日から遊んで酒が飲めねぇ」
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