一言で「真田小僧」を解説すると…
亀坊が父親を巧みに騙して小遣いをせびり、「おじさん」の正体を明かして逃げるずる賢い子供の噺。
主な登場人物
父親に留守中に家におじさんが来て、母親と仲良くしていると嘘つきました!
子どもの話に食いついて、駄賃をやって話を聞いた親父です!
子どもの母親です!
真田小僧の詳細なあらすじ
亀坊が父親の熊さんに小遣いをねだるがもらえず、母親からもらうと脅す。
いつも母親は父親が留守中に家で「おじさん」と呼ぶ男の人と会っている、この事実を父親に話すと言えば小遣いをくれるというのだ。
「おじさん」の存在が気になった熊さんは、続きを聞くために仕方なく小遣いをやる。その後も、話の途中で亀坊はお金をせびり、仕方なくお金を渡し続ける。
最後に亀坊は「おじさん」は実は按摩さんだったと明かし、逃げ出す。
かみさんが帰宅し、熊さんは亀坊のずる賢さに呆れるが、かみさんは亀坊を褒める。
講釈が好きな熊さんは亀坊と比較し、講釈で聞いてきた真田幸村の子ども時代の話をし始める。
子供の頃から優秀で、後の真田幸村になった人。真田幸村の功績もあり、真田の家紋が「二ツ雁(ふたつかりがね)」から六文銭に変わった。
熊さんは悪知恵ではなく、味方一同を助ける知恵。ここがうちの子どもの使う悪知恵とは全く違うとかみさんに話す。
そんな偉い人でも落城の時には敵の謀りごとにはまって薩摩へ落ちたという話。
亀坊が戻り、お金を使い果たしたと告白。講釈を聞いてきたと言い、真田三代記を語り出す。が、実は熊さんが話している所を裏から盗み聞きしていた。
亀坊が六文銭について尋ね、熊さんが実際の銭を使って説明するも、亀坊はお金をかき集めて外に飛び出す。
熊さん「それを持って講釈聞きに行くのか!?」
亀坊「ううん!焼き芋買って食べるの!」
熊さん「畜生!うちの真田も薩摩(さつま)に落ちた・・・」
真田小僧を聞くなら
真田小僧を聞くなら「古今亭志ん朝」
子どもと大人が対等になる瞬間があり、そこが笑いどころになるため、演じ分けが肝となる落語「真田小僧」。古今亭志ん朝は、登場人物の鮮やかな演じ分け、わかりやすい話し方、子気味の良い話し方で非の打ち所のない噺に仕上げられている。
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