一言で「しわい屋」を解説すると…

常識外れの節約自慢がエスカレートしていく、ケチ比べの極致を描く落語。
主な登場人物

吝嗇(ケチ)な大家です!

吝嗇の大家の噂を聞きつけ、弟子に志願した男です!
しわい屋の詳細なあらすじ
噺の導入では、演者が“極端なケチ”をテーマにした短いエピソードをいくつも紹介する。
これらは本編の人物像を理解するための前置きであり、後の展開にもつながる。
●六日知らず
日付を数えるとき、6日目で手を開くのが惜しくて指を折れないほどのケチ。
●火事場の種火
向かいの家が全焼したと聞き、焼け跡から種火をもらおうとして怒られる男。
●金槌を貸さない隣人
「金釘を打つと金槌が減る」と言って道具を貸さない、筋金入りの倹約家。
●片目を縫い合わせた男
「目が二つあるのは無駄」と片目を閉じて暮らし、十数年後に開けたら世間が別世界に見えたという奇妙な話。
これらの小咄が、後に登場する“ケチの大家”の異常なレベルを際立たせる。節約術の達人として知られる「吝嗇の大家」のもとへ、倹約を学びたい男が訪ねてくる。
暑い日にもかかわらず、大家は汗ひとつかいていない。よく見ると頭上には大きな石が細い糸で吊られており、「いつ落ちるかわからない恐怖で涼しくなる」と語る。
男が自慢げに「扇子を半分ずつ使って10年もたせる方法」を披露しても、大家は「扇子を動かすから傷む。顔のほうを動かせば孫の代まで使える」とあっさり上回ってしまう。
話題はやがて食事の節約へ移る。男は梅干し1個を朝昼晩に分け、皮から果肉、種、そして中の天神様まで使い切るという徹底ぶりを語るが、大家は「梅干しを食べるなど贅沢。眺めて唾を出すための道具だ」と切り捨てる。
さらに飽きたらザクロや夏みかんを見て唾を出すという離れ業まで披露し、かつては隣のうなぎ屋の匂いだけで飯を食べ、匂い代を請求された際には財布を落とした“音”で支払いにしたという逸話まで飛び出す。
最後に大家は「夜にまた来い」と男に告げる。再訪すると家の中は真っ暗で、足元も見えない。男が「マッチを貸してほしい」と頼むと、大家は「そこにある木槌で眉間を殴れ。火花で下駄を探せ」と言い放つ。
男「そんなことを言われるだろうと思って、こっちは裸足で来たんだ!」
大家「裸足で家へ上がったのかい?あたしもそう来るだろうと思って、畳を裏返しにしておいた・・・」


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