江戸っ子の生まれそこない金を貯めなんという川柳がございます・・・
江戸っ子というのは本当に金に執着がなかったそうですな・・・
また江戸っ子は宵越しの銭は持たねえなんてことを自慢にしたぐらいで・・・
その日稼いだお金はその日のうちに使っちゃう、明日は明日の風が吹く、どうにかなるよなんてんで・・・
江戸っ子というのはノーテンキな連中がそろっていたようでございますけれども・・・
三方一両損を聞くなら「三笑亭 可楽」
低い声で舌足らずな話し方が特徴な三笑亭可楽。長尺になりがちな人情噺でも短く切り上げ、芸風は地味なものの聞くうちにハマりコアなファンがつく玄人芸。三方一両損も13分で聞けます。
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弱っちゃったなぁ、どうも・・・財布拾っちゃったよ・・・
三両入ってる、書付に印形、神田小柳町大工の吉五郎としてある・・・
この野郎が落っことしたんだな畜生・・・しょうがねえ届けてやるか・・・
お?ここだな?なんだずいぶんしけた家に住んでんなぁ・・・
障子に穴が開いてらぁ、こっから覗けるぞ・・・
え~と・・・いたいたいた!
あの野郎か吉公ってのは!間抜けな面してやがんねぇ・・・
あぁ鰯を焼いてんのかい、膳の上にとっくりが置いてがる・・・
なるほど、鰯の塩焼きでもって一杯やろうってんだな?
嫌な野郎だな、江戸っ子のくせに・・・
あんなしつこいもんでやらねえで、もっとさっぱりしたもんでやれってんでこん畜生・・・
やい!この野郎!てめえは江戸っ子だろ!
鰯の塩焼きなんてそんなしみったれた真似するな!
変な野郎が来やがったなぁ・・・
何でやろうと俺の勝手だこの野郎!
用があるなら開けて入れ!
何を?開けて入れ?当たり前だこの野郎!
何か用か?
何か用がなかったらこんな汚えところへくるかい!
この野郎!!おめえ俺に喧嘩売りに来たのか!?
違う違う!!そうじゃねえんだ!おめえ今日栁原で財布落っことしたろ?
何ぃ!?冷てえ水で顔洗って出直してきな!
何でおめえそんなこと俺にきくんだい!
落っことしたんだよ俺ぁ!
どこに落っことしたか分かったら拾ってくるんだ間抜け!
あぁ・・そうか・・そりゃあお前の言うとおりだ・・・
おめえなあ栁原でもっておめえの財布拾ったんだ・・・
さあ受け取れ!
今畜生!!馬鹿野郎!余計なことをしやがって!!
何ぉ!?
こっちはなあ!財布落っことしてね?
清々しくああこれで厄払いだってんでありがてえってもんで今飲んでんじゃねえか!!
わざわざ持ってきやがって!!
っとにまあ・・・確かにこりゃ俺のだけどなあ・・・
しょうがねえなあ・・・ 三両これやるからおめえこれで一杯やれ!!
この野郎!!俺はなあ!礼をもらうためにお前に届けたわけじゃねえんだ!!
おめえが困るだろうと思ったから持ってきたんだ!!
困るぅ?こんな三両ばかりの金いつだってどうにでもなるんだよ!
いいから黙って受け取れ!
何を!!こっちの親切心を無下にしやがってぇ!てめえの金じゃねえか!
ああ元はな!?元は俺の金だったよ・・・
でもな!一度落っことした金だぁ!
二度と敷居はまたがせねえってんだ!!
てめえが拾ったんだ、褒美だと思って持ってけ今畜生!
張り倒すぞ!な!一度落っことした金だぁ!
何ぃ!?おめえ俺がせっかく届けてやったのに張り倒すたあどういう料簡でえ!
しまいにゃあこっちもただじゃあおかねえぞ!!
言いやがったなあこの野郎!!
おうよ!!来れるもんなら来てみやがれ!!
さあ二人でもって殴り合いがはじまりまして・・・
この騒ぎを聞いて駆けてきた長屋の大家が・・・
おお!よしなよしな!いいからよしなってんだよ!
しょうがないねえどっちもどっちだよ本当に!
おい!吉ちゃんよぉ!お前さんは何でってそう喧嘩が好きなのかねえ!
お前さんもだよ!誰だが知らないけどねえ!喧嘩をするってんなら広場でやっとくれよ!
ここの長屋じゃあ他に仕事してる人もいるんだ!悪いけど今日は帰っておくれよ!
何ぃ!?帰れぇ!?ふざけるんじゃないよ!
年ばっかり食いやがってこの野郎!状況もわかってねえくせに帰れたぁどういうことだぁ!
ただ喧嘩してたわけじゃねえぞ!
こっちだってな!むかむかっとするところがあったからこうなってるんだぞ!
何でえ!理由も聞かずに帰れとは!
あぁ、そうか・・・確かにそれはあたしが悪かったよ・・・
どうしたんだい?
俺ぁこいつの財布拾ってやったんだよ!!で、届けに来てやったんだ!
したら受け取らねえんだよ!?
それでこんなもんいらねえからくれてやる!受け取らねえと張り倒すぞ!
ってんだから俺もイラッとしてね?
それで本当に殴ってくるもんだから殴り返してたらこのありさまよ!!
あぁ・・そうかい・・そりゃあどうもすまないことをした・・・
おい!吉公!!これはお前が良くないよ!!
そりゃあ一度落っことした財布だ、 江戸っ子としちゃあ受け取りにくいかもしれないけども!!
わざわざ届けに来てくだすったんだからさあ!ね?
そこは一旦受け取って ありがとうございますと言って後日なんか菓子でもってって
この度はどうもというのが人の道というものじゃないかさあ!えぇ!?
何も張り倒さなくったっていいじゃないか!この間抜け!
・・・
何をぬかしやがんでい!!このくそったれ大家!!
何てえことを・・・
何をいいやがんでぇおめえは!
大家と云やあ親も同様、棚事云やあ子も同然ってんでえ!!
俺とおめえは親子の間柄じゃねえか!!
それをどうして息子の味方をせずよその奴の味方をするんでえ!!
こちとら自慢じゃねえけどなぁ!
納めきゃいけねえ店賃だってみんなが延ばしているところを、28日にきち~んきち~んと届けてるじゃねえか!!
それなのにてめえの方は何でい!
盆が来ても正月が来ても半紙一枚海苔一帖 持ってきたことがあるかい!
嫌なところついてくるじゃねえか・・・
今見た通りこういうやつなんだ、 あたしが意見をしたってこういうことを言ってくる・・・
だからとてもじゃないけど今はお前さんに頭を下げるような奴じゃないからさ・・・
後から必ずあんたのところにお上へ願ってでも謝らせに行きますので
今日の所はひとつこの年寄りの顔を立てて帰っていただきたいんですが・・・
まあお前さんの方でそういう言い方してくれるんだったら帰れねえことはねえんだい・・・
おい吉公!!おめえ覚えてやがれよ!!
なんだてめえはお前なんか来たってなあ怖かねえんだよ!矢でも鉄砲でもなんでもきやがれ!
ふん!てめえなんざなあ屁一発で十分だあ!覚えてやがれよ!!
何ぉぉ!?
この野郎!
ちょちょちょ待ちなよ!待ちなってんだ!いいからいいから帰っておくれよ!
冗談じゃねえや・・・金届けに行って殴られるなんざ聞いたことねぇや!
ってんで、帰る道々、自分の長屋の大家に出くわしまして・・・
おい!金太!?金太じゃないか?
あ、こりゃどうも大家さん・・・
随分おめえ汚れてるじゃあねえか?どうした?
江戸っ子てのはなあもう少し身なりを大事にしなくちゃあいけねえよ?
こりゃあどうも着物ははだけてやがるし、 頭どうしたそれ?随分ぐちゃぐちゃじゃねえか!
もう少し江戸っ子なんだからキリッとしろ!キリッと!なんかあったのか?
う~ん、喧嘩しちゃってねぇ・・・
喧嘩ぁ!?
そうか・・・そらぁ偉ぇ・・・
江戸っ子なんざ喧嘩をしなくちゃいけねえ!
俺なんざ毎日弁当持って喧嘩して歩いたもんだ!どこで喧嘩したんだ?
堅大工町のところでもって喧嘩しちゃったんだ・・・
どうして喧嘩になったんだ?
いやあっしはね、栁原でもって財布を拾ったんだよもって喧嘩しちゃったんだ・・・
馬鹿野郎!どうしてそんなもん拾うんだ!
拾う気はなかったんだけど拾っちゃったんだよ!
そりゃおめえよくねえ、俺が普段から言ってるだろ?
かがみ女にそり男と言って男は反り身になって歩いてなくちゃならねんだ!
それをお前かがんじまってるからなんか物を拾うんだ!
いや俺は反り身になって歩いてたんだよ・・・
でもね?草履に財布が引っ掛かりやがったんだよ!
ささくれた古い草履を履いているからそういうことになるんだ!!本当に間抜けだねぇ!
今そんなこと言ったってしょうがねえじゃねえか!
中を見たらね?金が三両に書付に印形が入ってるんだよ・・・
吉五郎っていうやつなんだけどね?
そいつんところにあっしは今財布届けに行ったんだ!
ほう・・・いいことをしたなあ・・・
本人も喜んだろ?
いやそれが喜ばねえんだ・・・
変わった野郎だな・・・どういうことだ?
せっかく財布落として清々しいところに何だって届けに来たんだ!
金はおめえにやるって言うんですよ!
その金もらったのか?
まさか!!!受け取らねえって断ったら受け取らねえと張り倒すぞ!って言うから
そんな理不尽なことがあるか!やれるもんならやってみろ!!って言ってやったら
ポカっときやがったんだよ!?
殴られたのか?
いやぁ受けましたよ!
どこで?
頭で!
殴られたんだよ!だらしがないねえ!
それからあっしも今畜生!と思って飛び上がってっていきなり鰯を三匹踏みつぶしたんだよ!
ずいぶんしまらねぇじゃねえか・・・
そんなこんな殴り合ってるってとね?
向こうの大家が出てきて、どうした? っていうんでこれこれこういうことだ!って話したら向こうの吉公に小言言ったんですよ・・
ちゃあんと御所をうかがって後日改めて手土産でも持って礼に行くのが人の道じゃないか!って小言を言ったらね?
その吉公が大家にきった啖呵を聞いて俺ぁ惚れ惚れしちゃった・・・
何だと?おめえのこと殴ったやつだろ?え?一体どんな啖呵きったんだ?
えぇ・・・
何をぬかしやがんでぇ!このくそったれ大家ぁ!
あんまり綺麗な啖呵じゃあねえな!その後は?
大家と云やあ親も同様、棚事云やあ子も同然、大家と俺ぁ親子同然、 なのになんでよその奴の味方をしやがるんでぇ!
こっちは自慢じゃねえけどな! 納めなきゃいけねえ店賃を他の奴が延ばしているところを俺ぁ28日にきちんきちんと持ってってるんだ!
てめえの方はなんだ!盆が来ても正月が来ても半紙一枚海苔一帖持ってきたことがねえじゃねえか~!
って言うのを聞いてなるほどねぇ・・・
どこの大家も同じだなって・・・
この野郎・・・
で、どうしたんだ?
で、そこの大家が言うのにはお上に願ってでも謝らせるから、今日の所はひとつ私の顔を立てていただきたいというんで、まあ帰って来たってぇわけです・・・
馬鹿野郎・・・
そりゃおめえ向こうの大家の顔はたったかもしれねえけどな!俺の顔はどうした?
ん~そこまで考えちゃいなかったねえ、でも大家さんの顔は立てにくいよ丸いから・・
何を言ってやがんでい!向こうの訴えるのを待ってることはねえ!!
こっちから願って出ろ!!願書書いてやるから!
ってんで大家さんが願書をしたためまして、南町の大岡越前守様のところへ願って出た・・・
双方から願ったもんですからすぐに差し紙が着きまして、 お呼び出しということになる・・・
当日一同が揃うってとお呼び込みでもってぞろぞろとお白州へ入ってくる・・・
三方一両損を聞くなら「三笑亭 可楽」
低い声で舌足らずな話し方が特徴な三笑亭可楽。長尺になりがちな人情噺でも短く切り上げ、芸風は地味なものの聞くうちにハマりコアなファンがつく玄人芸。三方一両損も13分で聞けます。
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これこれこれ!控えろ控えろ控えろ!
控えろってんだよ・・・あぐらかいて控える奴があるか・・・座るんだよ・・・
座るの?俺は嫌いなんだよ座るのは・・・
本当にもうえばってやがるねえ・・・あいつは役人だから・・・
いいから今お奉行様が来るんだ!静かにしろってんだ!
頭下げな!いいから下げな!
ん?下げるの?分かったよ!
神田竪大工町・大工職吉五郎、同じく白壁町左官職・金太郎・・・
付き添いの者一同揃いおるか?
一同揃いましてございます・・・
吉五郎・・・面を上げい・・・面を上げい!
何をしてる・・・早く頭あげな!
なんだい?さっきは下げろってそういったじゃねえか!上げたり下げたり忙しいねえ
へい!
その方、栁原において財布をとり落とし、これなる金太郎が親切にも届け遣わしたところ
それを受け取らず、乱暴にも金太郎を打ち打擲(ちょうちゃく)に及んだという願書のおもむきであるが
それに相違ないか?
えぇ申し訳ねぇ、そうなんでございますが、いやあっしはねぇ!
財布落っことさなきゃよかったんだけど落っことしちゃってねぇ!
でもこっちはね!久方ぶりに金落っことしたってんで清々しくて、こりゃあもう厄を落としたのと同じだと思って嬉しくなってねぇ!
鰯の塩焼きで一杯やってたんですよ!
したらこの野郎がねえ!?おせっかいにも届けに来やがったんですよ!
書付と印形はもらうが金はいらねえくれてやるって言ったら、 この野郎生意気にね?いらねえなんてぬかしやがんですよ!
それから受け取れ!いらねえ!受け取れ!いらねえ!って言うもんでねえ!!
この野郎受け取らなきゃあ張り倒すぞ!って言ったらやれるもんならやってみろって言いやがるから
向こうがせっかくそう言ってくれてるんだからやらねえと物に角が立つと思ってポカリとやったんでございますよ!
面白きことを申すやつ・・・左様か・・・
して金太郎面を上げい・・・ その方、その折なぜもらいおかなかった?
もらいおかなかった!?
親方・・・いや大将!!冗談言っちゃあいけねえや!
こういうものを拾ったら、どこそこへ持っていけって言うのが守・役人の仕事じゃねえんですか? ねえ?
金拾ってどこへも届けねえで、ねこばばするやつを取り締まるのがあんたらの役目でしょ?
それをそんなこと言われると余計にわからなくなっちまうほど寂しい料簡じゃねえや!
ほう・・・なるほどな・・・
それではその方達の正直決めで越前が二両金ずつ褒美として遣わすがどうじゃ?
町役人、両人に成り代わって申し上げます・・・
こういう正直者が出ましたのは町内の誉(ほまれ)でございます・・・
ありがたく頂戴をいたします・・・
左様か、これ二両金ずつ遣わせ・・・
おうそうじゃ・・・受けくれたか?
これからは仲良くいたせ?この度のしらべ三方一両損と申す!
分からんければ越前申し聞かせよう・・・
吉五郎・・・これなる金太郎がその方の所に届けし時、その金受け取らば三両ある
金太郎もまたその折もらいおかば三両ある・・・
金太郎もまたその折もらいおかば三両ある・・・
越前も預かりおかば三両ある・・・
これに越前一両足して二両金ずつ遣わした、これすなわち三方一両損と申す・・・
あい分かったか?
ありがたきおしらべにございます・・・
わかったなら一同の者立て!
いや待て!しらべに時をうつした・・・
両人とも空腹を覚えたであろう・・・膳をとらすぞ!
へい!あっどうもありがとうごぜえやす!
おまんま御馳走になれるんだってよ!! ありがてえなあ!
ほんとだよぉ!
おうおう出てきたお膳が!これ見ろよ!
鯛だぜ!鯛!こないだおめえ鰯の塩焼きでやってたろ?
よしねえな、おめえこれ借金したってこういうものを食ってもらいてえやな!
はいはい?あっありがとうごぜえやす!
いただきます!
いただきます!ほっ・・・うまいねぇこりゃ!
おめえもどんどんやった方がいいよ!今度またねえ腹減ったら二人でもって 喧嘩しようじゃねえか!
両人の者いかに空腹じゃと申しあまり食すでないぞ・・・
腹も身の内じゃ・・・
ええ!心配ご無用!おおかあ(大岡)食わねえ!
たった一膳(越前)
三方一両損を聞くなら「三笑亭 可楽」
低い声で舌足らずな話し方が特徴な三笑亭可楽。長尺になりがちな人情噺でも短く切り上げ、芸風は地味なものの聞くうちにハマりコアなファンがつく玄人芸。三方一両損も13分で聞けます。
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三方一両損を聞いた感想
お互いに頑固者同士だと、その間に入って決着をつける人は大変ですよね。
大岡越前守様は、お互いが納得するような決断をしました。
それが三方一両損ということでございます。
しかしながら、頭のいい方は『これって三方が平等ではなくない?』と思った方もいると思います。
本当は、ここを追及するのは野暮だと思うのですが、なんだかモヤモヤするという方もいると思いますので三方一両損について、詳しく説明します。
まず、この三方一両損はもしも三両を三人の誰かが受け取るとしたら・・・と仮定して考えられています。
吉五郎が財布をそのまま受け取っていたら・・・
金太郎が財布をねこばばしていたら・・・
大岡越前守様が三両を預かっていたら・・・
大岡越前守様が一両を足して四両を二人に振り分けると三人それぞれが一両を損する形になるので、これは公平だ!
これが三方一両損の考え方です。
しかしながら、あくまでもそれは誰かが三両を受け取っていたらの話です。
ここからは、人によっては想像の世界を汚されて、嫌な思いをするかもしれませんので、見たい方のみ見て下さい。
この三方一両損の話をもっと現実的に考えてみようと思います。
吉五郎・・・財布を落としたために三両を失った後、二両をもらったので一両の損。
金太郎・・・財布を拾って届けてあげたら喧嘩になって、結果的に二両もらったので二両の得。
大岡越前守・・・二人に公平に金を振り分けるために一両を出費したので一両の損。
現実的に考えたら、本当に得をしたのは財布を拾った金太郎ということになります。
でもこうやって現実的に考えるのは野暮なことだと思うし、落語の世界をこわしてしまうことになります。
私の自己満足で、戯言だととらえてください。
この演目で僕が素晴らしいと思ったのは損得を考えず、正直に物事を捉える江戸っ子二人と二人が納得するような三方一両損をとった大岡越前守の頭の良さだと思います。
そう考えると結局損得で考えてしまった自分は心が狭いなと思ってしまいました・・・
三方とも器が広いです!
私がどれだけ普段損得で考えているかを痛感させられます。
やはり損得感情は人を貧しくさせます、拾った財布は警察にしっかり届ける大きな器を持ちたいものですね。(当たり前ですよね)
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