週刊少年ジャンプ連載の人気落語漫画『あかね噺』が、2026年にTVアニメとして放送されることが正式発表されました。
制作は実力派アニメスタジオ ZEXCS(ゼクシズ)。落語監修には真打・林家木久彦師匠を迎え、声優には永瀬アンナさん(桜咲朱音役)、江口拓也さん(練磨家からし役)、高橋李依さん(高良木ひかる役)という豪華な顔ぶれが揃います。
本記事では、放送情報や制作陣の詳細、キャスト経歴、そして“アニメ化ならではの見どころ”まで徹底解説します。
『あかね噺』アニメ基本情報(2026年放送)

画像引用:山陽新聞より
2022年から週刊少年ジャンプで連載が始まり、落語を題材にしながら熱い人間ドラマを描くことで人気を博してきた『あかね噺』。
今回のアニメ化は、原作の熱気と落語の世界観を“動く映像と声”で楽しめる絶好の機会です。
以下に現在発表されている放送情報をまとめます。
- 放送開始:2026年(詳細な時期は後日発表)
- 制作会社:ZEXCS(ゼクシズ)
- 落語監修:林家木久彦(真打)
- 主要キャスト:桜咲朱音:永瀬アンナ、練磨家からし:江口拓也、高良木ひかる:高橋李依
- 原作:末永裕樹(原作)・馬上鷹将(作画)『あかね噺』(週刊少年ジャンプ連載)
制作スタジオ ZEXCSとは?
ZEXCSは2000年代初頭から活動するアニメ制作会社で、繊細なキャラクター描写や美しい色彩設計に定評があります。
代表作には『スノーホワイト・ノート』『フルーツバスケット 2nd season』の一部制作協力、『レンタルマギカ』などがあります。
作画の安定感や映像のクオリティの高さに定評があり、今回の『あかね噺』でも人物の表情や細かな所作描写に期待が集まります。代表作には、言葉と人の関係性を描いた『舟を編む』、心温まる人情物語『鹿楓堂よついろ日和』などがあります。
ジャンプ原作のアニメ制作経験はありませんが、過去には制作協力として『アイシールド21』や世界的人気作『ワンパンマン』にも参加しており、動きのある作画やアクション演出のノウハウも持っています。
今回の『あかね噺』では、寄席の雰囲気や落語家の所作を丁寧に描きつつ、キャラクターの感情の起伏を視覚的に鮮やかに表現してくれることが期待されます。
落語監修 林家木久彦師匠とは?

画像引用:ぴあ落語ざんまいより
ジャンプの新連載
— 林家木久彦 (@jackcoke21) February 14, 2022
「 #あかね噺 」に監修で携わらせていただきます。
落語をご存じない方はもちろん、落語好きにも"少年漫画"として楽しんでいただけるようにお手伝い頑張ります。
まずは楽屋の芸人、みんな買っておくれ。
ジャンプに名前が載るなんて、10代の自分にお知らせしたいな〜。#落語 https://t.co/9SyMxibHaX
林家木久彦師匠は、落語協会所属の真打で、古典落語から新作落語まで幅広く手がける実力派。
寄席での活動だけでなく、ドラマやアニメの落語監修、学校での落語ワークショップなど、落語文化の普及にも熱心です。
今回のアニメでも、扇子や手ぬぐいの使い方、姿勢、目線といった本物の所作を映像に反映させる重要な役割を担います。
豪華キャストと代表作
永瀬アンナ(桜咲朱音役)

画像引用:アニメタイムズより
新進気鋭の若手声優。『サマータイムレンダ』小舟潮役や『呪術廻戦』天内理子役で知られ、フレッシュさと芯のある演技が持ち味です。
朱音というキャラクターは“情熱と反骨心を併せ持つ女性落語家”であり、若さゆえのまっすぐな感情を表現できる永瀬さんの起用は絶妙。
落語のシーンでは、ひとつの声で複数の役を演じ分ける高い演技力が求められるため、彼女の挑戦に注目が集まります。
■永瀬アンナさんコメント
TVアニメ『あかね噺』桜咲朱音の声を担当させていただきます、永瀬アンナです!朱音の落語に対するまっすぐで情熱に満ち溢れた姿に心打たれました。その朱音を演じさせていただけるなんて、本当に、本当に嬉しいです。全力で彼女と向き合いたいと思います。
落語のお稽古も始まっています!林家木久彦師匠の教えのもと、必死に食らいついて練習しています。皆さまに朱音の想いが届くよう、魂をこめて演じさせていただきます!どうぞよろしくお願いいたします!
引用:アニメタイムズより
江口拓也(練磨家からし役)

低音ボイスと独特の存在感で人気を誇る実力派。『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー役、『俺物語!!』剛田猛男役、『黒子のバスケ』小金井慎二役など幅広い役柄を担当してきました。
練磨家からしは、朱音の前に立ちはだかる才能豊かなライバル的存在。江口さんの知的でクールな演技と、時に熱を帯びる芝居は、このキャラクターの“余裕と苛烈さ”を見事に引き出してくれるでしょう。
落語シーンでの堂々とした口調や間の取り方にも期待がかかります。
■江口拓也さんコメント
練磨家からしを演じることになりました。原作はもちろん大好きですが、もともと眠る前に落語を聴くのが好きだったので、オーディションのお話が来たときは興奮しました。今では林家木久彦さん指導のもと、落語を3席覚えて、今まさに4席目を覚えているところです。
自分は物覚えが悪いので悪戦苦闘してますが、やればやるほど落語の虜になっています。この現場の熱量をお届けできる日を楽しみにしております。
引用:アニメタイムズより
高橋李依(高良木ひかる役)

高い演技力とキャラクター性の幅広さで知られる人気声優。代表作は『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア役、『この素晴らしい世界に祝福を!』めぐみん役、『推しの子』星野アイなど。
シリアスからコメディ、かわいらしい役から大人びた役まで自在にこなすため、“語り芸”が要求される落語シーンでも豊かな表現力を発揮できるはずです。
高良木ひかるは、朱音の同世代でありながら異なる道を歩む人物。彼女の柔らかさと強さをどう演じるかは、本作の大きな見どころとなるでしょう。
■高橋李依さんコメント
この度、高良木ひかる役を担当させていただくことになりました、高橋李依です。演者の高みを目指す姿に、声優としての共感と、常識を越えた執念深さを感じ、そんな彼女に負けていられない自分がいました。
彼女の見ている景色や選択に寄り添い、肯定できる表現ができるよう、全力で向き合います。
木久彦師匠を始めとした落語界の皆様のご協力、そして共に挑むキャスト・チームにも恵まれ、今作のいち大ファンとしても楽しみなアニメになる予感です。ご期待ください!
引用:アニメタイムズより
アニメ『あかね噺』の見どころ
① 「声」が加わることで生まれる臨場感
漫画版では、登場人物が高座に上がるたびに、読者はセリフや表情から“落語のうまさ”を想像し、脳内で補完するしかありませんでした。
しかしアニメでは、声優の声色・抑揚・間の取り方が加わることで、寄席に足を運んだかのような臨場感を味わえます。
例えば、同じセリフでも「間」をどう取るかで笑いの質が変わるのが落語の奥深さ。アニメではそれを直に感じられるのが最大の魅力です。

声優により演じられる落語が、どの程度視聴者に受け入れられるかが鍵になりそうです。
② 落語監修によるリアリティ
真打・林家木久彦師匠が監修に入ることで、落語家の仕草や所作、発声法までリアルに再現されます。
扇子を箸に見立てる動作や、手ぬぐいを財布や煙管に見立てる小道具の使い方などは、初心者にもわかりやすい落語の魅力。
さらに、アニメだからこそカメラワークや作画の細部で「落語の型」を視覚的に学べる点も見どころです。
③ キャラクターごとの落語表現の違い
朱音・からし・ひかるなど主要キャラは、それぞれ得意とする演目や話し方のクセが異なります。
- 朱音:情熱的でストレートな語り口
- からし:技巧派で間の使い方が巧み
- ひかる:柔らかく聴き心地のよい声質
声優陣は、キャラクター自身の会話演技に加えて、落語の中で別の役を演じ分けるという二重・三重の演技を求められます。
「ひとりで老人も若者も女性も演じ分ける」という落語特有の芸を、アニメでどう表現するかは必見です。
④ 音響・BGMの演出力
落語は“間”が命。笑いを生む沈黙や、感動を呼ぶ静寂が重要です。
アニメ化にあたって、BGMや効果音をどう使うか、あるいはあえて無音にする判断がシーンの緊張感を左右します。
例えば、観客の笑い声や拍手を入れることで寄席らしい熱気を再現するのか、それとも観客を描かずに「朱音の心情に寄り添う演出」を選ぶのか――その違いで作品の印象は大きく変わるでしょう。
⑤ 映像ならではの表現
さらに注目したいのは、アニメだからこそ可能な視覚的演出です。
キャラクターが演じる落語のシーンでは、観客の想像をそのまま映像化するなど、漫画では描ききれなかった“世界観の広がり”も期待できます。
言葉だけで情景を浮かび上がらせるのが落語の妙ですが、アニメでは視覚表現を織り交ぜることで「落語の面白さ」をより直感的に届けてくれるでしょう。
6. まとめ
『あかね噺』のアニメ化は、漫画にはなかった「音」や「声」を加えた新たな落語表現への挑戦です。
ZEXCSの映像、林家木久彦師匠の監修、声優陣の演技力が合わされば、落語の魅力をより多くの視聴者に届ける傑作になるでしょう。
今後の続報やPV第2弾の公開も要チェックです。
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