落語【しじみ売り】のあらすじを優しく解説!

落語 あらすじ

一言で「しじみ売り」を解説すると…

ハナシカ
ハナシカ

しじみ売りをしていた少年の話を聞いたら、自分のせいでしじみ売りをしていたことに気づいた鼠小僧の噺。

主な登場人物

しじみ売り
しじみ売り

しじみを売っている子どもです!

鼠小僧
鼠小僧

しじみ売りのしじみを買った男、鼠小僧次郎吉です・・・

子分
子分

鼠小僧次郎吉の子分やってます!

しじみ売りの詳細なあらすじ

茅場町の魚屋和泉屋次郎吉親分は、裏の顔では義賊・鼠小僧次郎吉である。ある年の暮れ、大雪の日に次郎吉は博打で三百両負けた後、新橋の汐留で雪見酒を楽しんでいた。

その時、十歳くらいの男の子が「しじみ」を売りに来たが、誰も買わず、すべて売れ残っていた。次郎吉はすべて買い取り、川に放してやる。  

男の子の話を聞くと、彼は病気の姉と母親の三人暮らしで、姉は元は売れっ子芸者だったが、今は貧困に苦しんでいるという。そのために自分がしじみを売って稼ぐしかないとのこと。

なぜ貧困に陥ったのかを聞くと、姉と付き合っている男、庄之助が金を盗んだ容疑で捕まり、姉はそれが原因で病気に倒れてしまったという。

なんでも箱根の湯治場で庄之助がイカサマ賭け碁で全財産を失い、小春(姉)が賭け金の代わりに取られそうになるところ、隣の部屋から親分風の若い男が現れ助けてもらったという。

同じ江戸の人間だと知ると、彼は庄之助に代わって百両を支払い、さらにチョボイチでイカサマ師たちからその金を取り返す。彼はそのうちの五十両を庄之助と小春の旅費として渡した。

しかし、その五十両の金の裏には刻印がついており、盗み出された金だったことが判明する。そして、その親分風の若い男こそ、義賊・鼠小僧次郎吉であった。

次郎吉は自らの過ちを痛感し、庄之助を助け出すべく自首をしに行こうとする。

次郎吉「坊主、近々いいことがあるぞ・・・お前さんがしじみを売らなくてもいいくらいの・・・」

しじみ売り「分かった!でもおじさんに、ちょっと悪いな・・・」

次郎吉「俺がこれから何をするのか知っているのか?」

しじみ売り「知ってるよ!あたいの代わりにしじみを売ってくれるんだ・・・」

しじみ売りを聞くなら

しじみ売りを聞くなら「立川志の輔」

立川志の輔の「しじみ売り」は、しじみを巡る庶民の暮らしと哀愁を描いた温かみのある一席です。志の輔の繊細な語りが、登場人物たちの人間模様を丁寧に紡ぎ、心に沁みる物語を作り上げます。笑いと感動が交錯する、聴き応えのある作品です。

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