落語【つる】のあらすじを優しく解説!

落語 あらすじ

一言で「つる」を解説すると…

ハナシカ
ハナシカ

つるの名前の由来を教えてもらい、人にも教えてやろうとしたら失敗した噺。

主な登場人物

はっつぁん
はっつぁん

つるの名前の由来を教えてもらった、はっつぁんです!

ご隠居
ご隠居

つるの名前の由来を教えたご隠居です!

たっつぁん
たっつぁん

はっつぁんから、つるの名前の由来が聞きたいか聞かれた、たっつぁんです!

つるの詳細なあらすじ

はっつぁんが物知りのご隠居に、鶴が「日本の名鳥」と呼ばれる理由を尋ねる。ご隠居は、鶴の姿が優雅で美しく、一度つがいになると生涯操を守るからだと説明する。

はっつぁんは鶴の首が長いことを指摘すると、ご隠居は昔は「首長鳥」と呼ばれていたと言う。

はっつぁんがさらに「首長鳥」が「鶴」と呼ばれるようになった理由を尋ねると、ご隠居は、昔、老人が浜辺で首長鳥のオスが「ツ~~」と飛んできて、メスが「ル~~」と飛んできたのを見て「ツル」と呼ぶようになったという話をする。

はっつぁんはこの話を友達のたっつぁんに話そうとしますが、たっつぁんに話しても興味を持たれず、それでも話さずにはいられない。

何度も話そうとしますが、毎回「オス」と「メス」の説明が上手くいかずに途中でだんまりになってしまう。最終的に、たっつぁんから「メスがどうした?」と問われ、はっつぁんは「黙って飛んできた・・・」

つるを聞くなら

つるを聞くなら「桂歌丸」

つるを得意とする落語家といえば「桂歌丸」の他にはいない。元々は新作落語を得意とした形から古典落語を極め、古典落語を老若男女問わない落語ファンにも受け入れられる世界を生み出した。

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1.江戸時代の「ご隠居」とは?

「つる」に登場するご隠居は、江戸時代の庶民社会に欠かせない存在 でした。

● ご隠居とは?

  • 仕事を引退した年配者で、地域の知識人として親しまれる存在。
  • 暇を持て余しているが、やたらと物知りで、何かと蘊蓄を語りたがる。
  • 近所の若者や職人に知識を披露し、「江戸の雑学王」的なキャラクター になっている。

「つる」のご隠居も、まさに「知ったかぶり」の知識人!

2. 「鶴は日本の名鳥」とは?

ご隠居は、「鶴が日本の名鳥」とされる理由を説明していますが、実際に鶴は日本文化の象徴的な鳥 です。

● 鶴が日本で大切にされる理由

  1. 長寿の象徴:「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるほど、長寿のシンボル。
  2. 夫婦仲の良さ:一度つがいになると生涯添い遂げることから、「夫婦円満の象徴」とされる。
  3. 吉祥の象徴:鶴の姿が優雅で美しく、神聖な鳥とされてきた。
  4. 武士文化とも関係:江戸時代、大名家の家紋や装飾にも鶴のデザインが多く使われた。

実際に鶴は、日本の正月やお祝い事に欠かせない縁起物!

3. 「首長鳥」が「鶴」と呼ばれるようになった?

ご隠居の話によると、鶴はもともと「首長鳥」と呼ばれていたが、ある老人が「ツー」と飛んできたオスと、「ルー」と飛んできたメスを見て「ツル」と呼ぶようになったとのこと。

● これって本当?

もちろんご隠居の創作 であり、落語ならではの適当な雑学ですが、実際に「鶴(ツル)」の語源には諸説あります。

  • 「ツル」の語源は、古語で「連なる」という意味があり、つがいで生きる習性から来たとも言われている。
  • また、鳴き声が「ツー」と響くことから名付けられたという説もある。

ご隠居の話はデタラメだけど、妙にそれらしく聞こえるのが面白い!

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