一言で「子ほめ」を解説すると…
ご隠居から歳を若く言う褒め方を教わり、しまいに1歳の赤ちゃんを褒めた噺。
主な登場人物
ご隠居からお世辞を教えてもらった松ちゃんです!
松ちゃんに歳の褒め方教えたご隠居です!
松ちゃんに褒め方を試された番頭です!
今朝赤ん坊が生まれた、竹やんです!
子ほめの詳細なあらすじ
松ちゃんが隠居の家に訪れ、「ただの酒を飲ませてくれ」と頼む。隠居はただで酒を飲むにはお世辞を言うべきだと教える。
相手の年齢を若く見せるように言うことで、例えば45歳なら「どう見ても42歳そこそこ」と言うのだ。
松ちゃんは教わったことを試そうと街へ出て、伊勢屋の番頭に声を掛けるが会話が噛み合わず失敗する。
次に子供を褒めようと竹やんの家へ行き、赤子を見に行くが、昼寝をしているおじいさんを赤子と間違える。
実際の赤子を見て、「猿みたいだ。赤い顔して、これ茹でたのか」と言う。
まともに「可愛らしい手だ。もみじみたいだ」と話すが、その後に「こんな可愛らしい手をして、近所から祝いを取ったんだ」と言い、台無しにする。
竹やんは「うまいこと褒めてくれ。一杯でも二杯でも飲ませるから」と言うが、松ちゃんは「額の広いところなんかは亡くなったお爺さんそっくり」と続ける。
最後に「お人形さんみたいだ」と言って竹やんを喜ばせるが、「お腹を押さえたら‘キュッキュッ’と言ってる」と言い、竹やんから「つぶしてしまうからやめろ」と再び台無しにする。
最後に松ちゃんが「お歳はいくつですか?」と尋ねると、竹やんは「生まれたてなんだから一つだ」と答える。
松ちゃんは「一つとはお若く見えますなぁ!」と赤子の歳を若く褒める。竹やんが「一つより若けりゃいくつだ?」と聞くと、松ちゃんが一言、「ただみたいです!」
子ほめを聞くなら
子ほめを聞くなら「柳家小さん」
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